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電子書籍で世界を変えられるか ーWorldreaderの取り組みと日本の電子書籍事情


Worldreaderとは?
皆さんはWorldreader という組織をご存知でしょうか?
Worldreaderは世界中の子ども達に電子書籍端末を広めることを目的に米アマゾンと米マイクロソフトの元社員らによって組織された非営利団体です。
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この組織を取りまとめているのは共同創設者でもあるデビット氏。同氏はアマゾンのマーケティング上級副社長を務める幹部でした。このWorldreaderの取り組みは、マイクロソフトのビル・ゲイツCEOなども賛同しており、今世界中から支持を集めています。

今回はこのWorldreaderの取り組みと日本における電子書籍の存在・課題などを見ながら、電子書籍の可能性についてお伝えしたいと思います。  ">
発展途上国にとっての電子書籍
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国立国会図書館が電子図書を扱うようになるなど近年、電子書籍が一般にも普及してきましたが、これはなにも先進諸国に限った話ではありません。

日本にいる私たちは、いつでもどこでも好きな本を選んで読むことができます。さらに、タブレット端末などを使えば、書店に行かずとも読書を楽しむこともできます。しかし、発展途上諸国に目を向けてみると、本を選ぶことすらできないのが現状です。

発展途上国の多くでは、依然本は贅沢なもので、学習する際には使い回された古い本を複数人で取り合うようにして読む光景がいまだによく見られるそうです。したがって、自分で本を探して選ぶという体験をしたことがなく、新しい本に出会う機会も少ないのです。

Worldreaderは、こういった子ども達にも "本を通して世界を探検して欲しい" と考え、2010年から本格的な活動を始めました。これまでにはケニアやガーナといったアフリカ諸国を中心に電子書籍端末を届けています。

また、発展途上諸国のために、電子書籍のプラットホームを作り、フィーチャーフォンや安価な端末でも表示できるようにしており、その電子書籍の登録数は428,000冊にものぼるといいます。価格が安い・容易に入手できる・本が老朽化しないなどの電子書籍のメリットは、まさに発展途上国に向いていると言えます。驚くべきは、電子書籍端末を届けた子ども達の読書時間が以前よりも50%以上も増加しており、中には年間90冊以上の電子書籍を読んだ子どももいたとの報告で、発展途上国における電子書籍端末の効果は既に発揮されているようです。
 

日本における電子書籍
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最近では、電車内や喫茶店などで電子書籍を読む人をよく見かけるようになりました。「iPad」や「Nexus」などのタブレット端末の他、アマゾンの「Kindle」や楽天の「Kobo」など電子書籍リーダーが豊富に取り揃えられるようになってきたことが電子書籍の普及を後押しをしているようです。

国会国立図書館では図書の電子書籍化を実験的に進めており、公共施設においても電子書籍化の動きがみられるようになってきました。

また、教育現場でもタブレット端末を教科書代わりに使用する試みが始まっています。
東京都荒川区では、自治体の設置する小中学校としては初めて、2014年度からすべての区立小中学校で生徒に1人1台タブレット端末を導入する計画を公表しており、2013年度からは試験的に、一部の小学校でタブレット端末を導入していることを明らかにしています。

タブレット端末の導入には、教科書を電子書籍化する目的の他に、学習意欲の向上や先進的な授業への取り組みといった目的もあります。しかし、その期待は高いもののその効果については、まだ分かっていない部分が多いように思われます。したがって、タブレット端末を教育界に導入することが、子どもたちにいい結果をもたらすかどうかというと、それは定かではなく、まさに今テスト中であると言えます。

日本における電子書籍関連のサービスはまだ始まったばかりで、これからが電子書籍時代の本番と言えそうです。


電子書籍の課題
電子書籍の課題としてまず挙げられるのは、既に問題となっている “自炊代行業者” による著作権の侵害でしょう。 
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自炊とは、自分で本を裁断してスキャナなどで取り込み、電子書籍化することで、個人レベルでの使用に関しては、著作権法上の問題は無いとされています。しかし、この自炊行為を代行する業者が今問題となっています。

既にご承知のこととは思いますが、実際に業者と著者・出版社との間で訴訟が起きており、著者・出版社側は「インターネット上への違法アップロードの存在」や「複製権の侵害」などを訴えています。しかし、私はここに電子書籍が普及しない原因があると思うのです。

こうした問題を見聞きすると、自炊行為に対して違法性が見え隠れし、電子書籍に手を出しにくくなりませんか? この問題に対しては、代行を禁止にする、権利者に “自炊代行” による利益が回るようにするなど新たなルール作りが必要であると思います。

また、電子書籍業界の問題として挙げられるのが、デバイスや電子書籍ストアによる消費者への “縛り” です。現時点でも、様々なサービスの提供形態があり、複数のアプリケーションで電子書籍を管理しなければならないといったことが多々見受けられます。

消費者としては、どの端末でもどのアプリケーションでも見られるように、端末やストアによる縛りは軽減していってほしいところです。以前、電子書籍に対する人々の興味は少ないとの調査結果が出されていましたが、電子書籍の販売に関する縛りを無くすことで、電子書籍の利便性が上がり、電子書籍ユーザーの増加に拍車をかけてくれるのではないでしょうか。

また、電子書籍が我々に与える影響についての研究も急がれるところです。紙媒体から電子媒体へと変わることによって、私たちの身体・精神にどのような影響があるのかについては、まだ分かっていないことが多くあります。研究結果が出るのはまだ先のことであると予想されますが、これだけメリットの多い電子書籍が、私たちに良い影響を与えているのかそれとも悪い影響を与えているのか気になるところです。

 
電子書籍で世界は変えられるか
ここまで、Worldreaderの取り組みや日本の電子書籍の存在について述べてきましたが、電子書籍によってこれからの世界は変わっていくでしょう。少なくとも発展途上国における電子書籍の普及はかなりの影響を及ぼすものと考えられます。
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先進国への発展を目指す途上国において最も重要なのはもちろんその国の将来を担う子どもたちの教育です。発展途上国の子どもたちが学ぶべきは先進国の "模倣" 方法で、それは、本を読んで習得することができるものです。その本が高価な途上国で活躍するのがまさにWorldreaderの電子書籍なのです。電子書籍を通して子ども達が世界を知ることにより、先進国の “模倣” が容易になり、より急速に発展が進む、みるみる世界が変わっていくと私は思うのです。


*脱線 ~日本の教育について~
世界を進展させていくためには、私は日本の教育も変えていかなければならないと考えています。発展途上国の教育は先進国の模倣をすることであると私は考えています。模倣とは具体的な学習でいうと "暗記" です。既存の事柄を習得すること、実行することが模倣であると考えています。
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しかし、今の日本を見ると、この模倣の教育をしているように思えてならないのです。つまり、日本は発展途上国向けの教育をしてしまっていると私は思います。

日本がやらなければならないこと、それは "創造" ではないでしょうか。こう書くと、日本は世界最高峰の工業大国であり、創造性に十分富んだ国であると指摘されるかもしれませんが、教育で言えば、"新たなものを作り出す" 訓練ということがなされていないと思うのです。

日本の試験を考えればそれはすぐに分かります。日本の教育で重要視されているのは暗記ですよね。しかし、先進国は暗記する試験項目を減らし、「課題を解決する項目」を増やすべきだと私は思います。もちろん暗記は必要です。それを踏まえて何を創造していくかが先進国の子どもたちが考えなければならないことだと思うのです。ここで私が言う「課題を解決する項目」は、教科書や辞書を持ち込んで解く問題のことです。

PCやスマホの普及などによって、現代において暗記はますます重要性を持たなくなってしまっていると思います。日本などの先進国はそういった新しい技術を自分の力として使いこなし、課題に取り組み、新たな答えを模索することが重要なのではないでしょうか?

そういった意味でも、私は教育現場への電子書籍導入に期待を寄せています。

今回紹介したWorldreaderについて興味のある方は、ソースリンクよりホームページに行くとより詳しい活動内容などを見ることができます。また、同リンクから募金による支援をすることもできるようです。

[Worldreader via Tech Crunch]
[日刊工業新聞]
 


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